研究業績
|
モリ ケイコ
Keiko Mori
森 恵子 所属 神学部 総合神学科 職種 教授 |
|
研究期間 | 2023/05~2024/03 |
研究課題 | 外国語多読実践の支援および支援者に関する研究 |
実施形態 | 個人研究 |
研究委託元等の名称 | 東京基督教大学 研究助成 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 森恵子 |
概要 | 1文献調査 多読支援に関する日本語で投稿された学会誌・紀要に多読支援(者)の質的研究はほとんどなく、学校での多読実践の量的なデータ分析からリーディングスキル等の伸長をみる研究が多数を占めた。この方法の困難点として多読の効果検証には数年の継続調査が必要であること、他の英語学習の効果と選別がしにくいことも挙げられていた。英語で投稿された実践論文も同様であったが、支援者・教師の問題意識に基づく質的研究も見られ、主なテーマとして教師の多読導入を阻害する要因とその打開策、学生を多読に動機づける方法論等が取り上げられていた。 2多読支援経験者へのインタビューと支援場面観察 調査は首都圏及び京阪地域で行った。各1時間程度のインタビューを要旨としてまとめ、本人の了承を得たものを用いてデータ分析を行った。支援場面観察は特に録画の許可を得ることが難しく、録画を含まない3か所の観察に留まった。以上の結果を研究ノートとしてまとめ「キリストと世界」への寄稿を試みたが、査読者から問題点の指摘があり、結果的に次年度に再度寄稿することとした。この調査は研究の中核となるものだが、時間と労力を要するものでもあり、計画通りに進めることはできなかった。 3その他 文献調査およびインタビュー調査を発展させるきっかけを得るため、より実践的な面から多読支援について学ぶことを試みた。具体的には、外国語多読の実践と支援を広げる団体「NPO多言語多読」主催の「多読支援者養成講座」全8回に参加して基本を学び、様々な文脈で支援する他の会員やファシリテーターと支援の実際を話し合った。また海外のMOOCであるCourseraにあるロンドン大学の講座から、特に多読を含む英語リーディングタスク指導に特化したコースを受講し、理論の理解とそれに基づく教育実践を学んだ。 |