研究業績
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シノハラ モトアキ
Motoaki Shinohara
篠原 基章 所属 神学部 総合神学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/03 |
形態種別 | 学位論文(修士) |
査読 | 査読あり |
標題 | ポストモダン時代における神学的倫理についての考察-『物語』的存在 としての真理理解と倫理的主体をめぐって |
執筆形態 | 単著 |
出版社・発行元 | 共立研究所研修 センター |
著者・共著者 | 篠原基章 |
概要 | 現代における倫理的主体は、相対主義思想が吹き起こす砂埃の中で整合性と統一性を得ることができずに苦悶している。この苦悶は、「真理」の喪失に原因がある。なぜなら、私たちの「生のリアリティー」は、真理と切り離すことできないからである。真理が獲得されない限り、「生のリアリティー」は断片的なものにすぎず、倫理的主体もまた分断され、断片化されたままである。それゆえ、私たちの緊急課題は、この現代のコンテキストにおいて、「真理」を把握し直し、その「真理」理解の上に倫理的主体を位置付けていくことである。 この論文は、ポスト近代における新たな真理把握の方法としての「物語的アプローチ」を検証することで、福音派における「歴史性の回復」の必要性と「聖書の物語に生きる共同体としての教会形成」の現代的意義について論じた。 |