研究業績
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イワタ ミエコ
Mieko Iwata
岩田 三枝子 所属 神学部 総合神学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/03/20 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 『基督教世界』における錦織久良―宗教文芸家から銃後の婦人へ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | キリストと世界 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 東京基督教大学 |
巻・号・頁 | (34),1-22頁 |
総ページ数 | 22ページ |
概要 | 錦織久良(1889-1949)は、キリスト者文芸家であり、女性運動家でもある。長 岡女子師範学校時代に友人を介してキリスト教に出会い、その後伝道者を志して共 立女子神学校で学んだ。錦織は、同校在学時代から『基督教世界』や日本基督教婦 人矯風会機関誌『婦人新報』に、短歌や廃娼論等の女性問題への提言を寄稿する。 さらに 40 代に入った頃から、会員数 300 万人以上とされる全関西婦人連合会の政 治・法律部の委員長となり、毎年の大会では 10 年以上にわたり司会を務め、また 全関西機関誌『婦人』でも女性を取り巻く課題について提言や解説など 30 回以上 の稿を寄せた。錦織がキリスト者文芸家として、また女性運動家として活動した期 間は、1930 年代の軍国主義が濃くなる時期であった。 筆者は前号の拙論で、『婦人新報』における錦織の執筆を検討し、錦織の活動の 主に初期にあたる執筆から、錦織のキリスト教信仰と女性運動の活動の原点を明ら かにした。本稿ではその続編として、錦織の執筆活動の主に中期にあたる『基督教 世界』での執筆を中心に錦織の信仰観と女性観の一端を検討しつつ、宗教文芸家と しての錦織が、1930 年代後半以降、戦時体制の中で次第に銃後の婦人としての自 覚を持つに至る過程を明らかにした。 |
researchmap用URL | https://tcu.repo.nii.ac.jp/records/2000002 |