キウチノブヨシ   Nobuyoshi Kiuchi
  木内 伸嘉
   所属   神学部 総合神学科
   職種   特別教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/12
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 メシアの栄光と恥-詩篇89篇における嘆き
執筆形態 単著
掲載誌名 エクセゲティカ
巻・号・頁 (7),1-18頁
著者・共著者 木内伸嘉
概要 詩篇89篇は、2−38節の賛美の部分と後半39–46節の嘆きの部分から成り、対照的なトーンとなっている。本論では、あまり解説されて来なかったこの後半の嘆きの性格を、この詩篇の統一性を前提として論じている。すなわち、神の約束を詳細に述べた後に嘆きを述べることによって、詩人は大胆にその神の真実さに挑戦している。また、前半における神の「聖」への強調が、後半において油注がれた者に付与される聖と続き、神が民の惨めな現実にも関与している中での嘆きとなっている。最後に、メシアの栄光と恥がタイポロジカルに救い主イエス・キリストを指し示してもいることが提案されている。