タカハシ フミコ
FUMIKO TAKAHASHI
髙橋 文子 所属 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科こども保育・教育専攻 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/09 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 芸術的表出と分析的省察によるポートフォリオの教育的効果
―教員養成における「子ども美術」の学びの視覚化の検討― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 未来の保育と教育 ― 東京未来大学保育・教職センター紀要 ― 第10 号 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (10) |
総ページ数 | 14 |
著者・共著者 | 髙 橋 文 子・佐 々 木 恵 美 子 |
概要 | 教員養成における保育・教育を専攻する学生の総合的な表現力の育成のために、印
象を起点とする「芸術的表出」と作品を支える3 側面(内容的/ 形式的/ 形成的)の「分析的省 察」を基にしたポートフォリオの学びの視覚化の教育的効果を検討した。「子ども美術」履修学生 155 名を対象に、ポートフォリオに関する意識調査を実施した結果、芸術的表出を「とても/ およ そ描けた」学生は、66.5 %(103 名)、分析的省察を「とても/ およそ記述できた」学生は、74.2% (115 名)を占め、肯定的な自己評価が示された。その根拠として「印象や感情を即興的に表現し ようとする志向」や「造形活動に必要とされるコンピテンシーの実感」、「言語化や自分自身に関 する認識の変化」等を確認した。学生の自己評価は印象の表出等の質的レベルよりも、沢山かけ たという量的レベルの達成感を拠り所としており、芸術的表出の内容や方法の分析から抽出され た「構成的操作」、「記号的操作」、「象徴的操作」等の習熟が今後の課題として示唆された。 |