トネガワ トモコ
TOMOKO TONEGAWA
利根川 智子 所属 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科こども保育・教育専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/10 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 小学生における対人的攻撃行動場面での社会道徳的領域調整の発達 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 埼玉大学紀要 教育学部 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 68(2) |
担当範囲 | 研究の全体に関わったが,共同研究につき本人担当分抽出不可能 |
著者・共著者 | 首藤敏元・利根川智子・樟本千里・上岡紀美 |
概要 | 本研究は,社会的領域理論に基づき,小学生が対人的な攻撃行動に随伴する「他者に身体的・心理的苦痛を与えた」という道徳的逸脱の要素を重要視し,善悪判断を行うことができるのかについて調査することを目的とした。その結果,対人的攻撃行動という道徳的逸脱が際立つ場面において,その道徳的逸脱の解釈を弱める可能性のある非道徳的な要素があったとしても,被害を受ける他者の感情を第一に考えるという道徳領域を中核にした領域調整が,低学年から中学年にかけて発達し,その思考が適切な判断を導くことを示唆する。また,自愛の思慮という個人領域の思考の発達は中学年児童の道徳的判断を抑制することもあるが,高学年になると「一般的な人への振る舞い方」「公衆道徳」への観点が領域調整に加わることで,適切な判断を促しうることを示唆している。
首藤敏元・利根川智子・樟本千里・上岡紀美(本研究の一部はJSPS科研費JP17H02629の助成を受けた。) |