トネガワ トモコ
TOMOKO TONEGAWA
利根川 智子 所属 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科こども保育・教育専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1992/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 幼児の心の理論と道徳的判断
-道徳的誤信念課題を用いた他者の心的状態の認知と悪さ判断との関連- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 埼玉大学紀要 教育学部 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 71(1),1-16頁 |
担当範囲 | 研究の全体に関わったが,共同研究につき本人担当分抽出不可能 |
著者・共著者 | 樟本千里・首藤敏元・利根川智子・上岡紀美 |
概要 | 誤信念の理解が可能になる 4 歳から 5 歳の幼児を対象に、新しい道徳的誤信念課題を作成して、「心の理論」と道徳的判断との関連を検討した。その結果、「心の理論」獲得群には悪意の存在を未獲得群よりも正確に認知する者が多いこと、「心の理論」獲得群は未獲得群よりも予見可能性と他者理解を総合した他者の心的状態の理解がより正確であることが示された。しかしながら、「心の理論」の獲得水準は行為の悪さ判断とは有意に関係していなかった。本研究結果は、他者の心の状態が分かるようになることで、人の内的状態にもとづいた道徳的判断がすぐにできるようになるのではないことを示唆している。「心の理論」の発達を道徳的文脈の中で検討するためには、具体的な課題の中で誤信念の理解がどのような過程で求められるのかについての課題分析が必要である。 |