トネガワ トモコ
TOMOKO TONEGAWA
利根川 智子 所属 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科こども保育・教育専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 道徳的自律と道徳的基盤の枠組みから捉えた道徳的不活性化の特徴 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 埼玉大学紀要 教育学部 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 71(1),17-32頁 |
総ページ数 | 16 |
担当範囲 | 研究の全体に関わったが,共同研究につき本人担当分抽出不可能 |
著者・共著者 | 首藤敏元・利根川智子・樟本千里 |
概要 | 研究1では、個人の道徳的不活性化の傾向と社会的領域理論の枠組みで捉えた道徳的判断の特徴との関連性を検討することを目的として、高校生200名と大学生247名、及び18歳から22歳までの社会人200名を協力者として道徳的不活性化尺度・社会道徳的判断尺度への回答を求めた。その結果、道徳的自律の領域調整不全(過剰抑制型、自由感肥大型)の道徳的不活性化傾向が高いことが示された。研究2では、個人の道徳基盤と道徳的不活性化傾向との関連を検討することを目的として、大学生 255 名を協力者として、道徳的不活性化尺度、道徳基盤尺度に回答を求めた。その結果、認知の歪みは男子の方が強いこと、道徳的不活性化傾向の強い個人は「ケア/危害」と「公正/。互恵性」の基盤が相対的に弱いことが示された。道徳的不活性化モデル、社会的領域理論、及び道徳基盤理論の類似性について、今後は、認知の歪みと判断、及び人格的な要因も取り入れた研究により、理論的な類似性について検討を加える必要があるだろう。 |