トネガワ トモコ
TOMOKO TONEGAWA
利根川 智子 所属 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科こども保育・教育専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 幼児の心の理論と道徳的判断
-道徳的誤信念課題を用いた他者の心的状態の認知と悪さ判断との関連- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 埼玉大学紀要 教育学部 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 埼玉大学教育学部 |
巻・号・頁 | 71(1),1-16頁 |
担当範囲 | 研究の全体に関わったが,共同研究につき本人担当分抽出不可能 |
著者・共著者 | 樟本千里・首藤敏元・利根川智子・樟本千里 |
概要 | 誤信念の理解が可能になる4歳から5歳の幼児48名を協力者として、道徳的誤信念課題を新たに作成して提示し、「心の理論」と道徳的判断との関係を検討した。「心の理論」獲得群には悪意の存在を未獲得群よりも正確に認知する者が多いこと、「心の理論」獲得群は未獲得群よりも予見可能性と他者理解を総合した他者の心的状態の理解がより正確であること、しかしながら、「心の理論」の獲得水準は行為の悪さ判断とは有意に関係していなかったことが示された。本研究結果は、他者の心の状態が分かるようになることで、人の内的状態にもとづいた道徳的判断がすぐにできるようになるのではないことを示唆している。「心の理論」を働かせた道徳的判断は少しずつ発達するといえるかもしれないが、「心の理論」と道徳的判断の発達の因果関係を分析するためには、縦断的な研究が必要になる。 |