トウゴ エツコ
ETSUKO TOGO
藤後 悦子 所属 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科心理専攻 職種 教授 |
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発表年月日 | 2023/11/03 |
発表テーマ | 通信制高校から通学制大学に進学した学生の適応 プロセスと寄与する要因(P-0513-4) |
会議名 | 第82回日本公衆衛生学会総会 |
主催者 | 日本公衆衛生学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催期間 | 2023/10/31~2023/11/02 |
発表者・共同発表者 | 藤城有美子・平部正樹・北島正人・藤後悦子 |
概要 | 【目的】通信制高校は,学校生活に不適応感を抱く生徒に多様かつ柔軟な枠組みの学びの場を提供できる場としても機能している。通信制高校生徒対象の質問紙調査1)では,通信制高校の環境において入学前のストレスが軽減,調整されたことが示唆された。しかし,高校で自らを立て直した生徒が大学進学後に再度困難を抱える例も多く見受けられる。本研究では,通信制高校卒業後に大学生活において比較的良好な適応している者を対象にインタビュー調査を実施することで,大学での良好な適応に至るプロセスと,そこに寄与する要因について検討する。調査参加者は計12人(男性2人,女性10人),平均年齢は21.17歳(SD=0.577)であった。適応に寄与した要素を研究グループで共同抽出し,「通信制高校での学校生活の再適応」「新たな場へのチャレンジ」「大学という新たな場への適応:初期段階」「大学という新たな場への適応:適応の定着」「卒業後の適応につながる成長」の5段階のプロセスを得た。高校入学後は,さまざまなきっかけが用意された緩やかな枠組みの中で,基盤となる人間関係を構築して居場所を獲得し,徐々に再適応が進んだ。そのような枠組みの中で,卒業後の生活のイメージを具体的に得て心構えをし,生活を組み立てていくことが,その後の適応に重要であった。 |