フクシ ジュン   FUKUSHI Jun
  福士 純
   所属   東京経済大学  経済学部
   職種   教授
研究期間 2015/04~2019/03
研究課題 米加互恵関税論と北米経済統合-19世紀後半におけるカナダ通商政策の再検討
実施形態
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 科学研究費助成事業 若手研究(B)
研究機関 岡山大学
科研費研究課題番号 15K16862
研究者・共同研究者 福士 純
概要 本研究は、19世紀後半から20世紀初頭のカナダにおける対米互恵論の意義を再検討するものであり、研究の結果、以下の点を明らかにした。 米加の経済利害に関して、カナダの製造業者は互恵に反対し、反米のためにイギリス帝国の一体性強化を訴えた。他方、アメリカの製造業者は、互恵に反対する一方でカナダへの支工場建設と米加分業に基づく米加経済関係強化を主張しており、「互恵反対」という点で両者の利害は一致していた。またカナダ政治に関して、当該期のカナダ自由党の議員の多くは、米加互恵論を支持していた。しかし、彼らは帝国の枠内にありながら対米経済関係の強化を望み、米加互恵と帝国内での自治強化の両立を目指していた。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15K16862/15K16862seika.pdf