ナカムラ ツヨシ
NAKAMURA Tsuyoshi
中村 豪 所属 東京経済大学 経済学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/04 |
形態種別 | 論文(その他) |
標題 | 「工場の電力需要に関するアンケート調査」調査結果の概要 速報版 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 東京大学CIRJEディスカッションペーパー CIRJE-J-246 |
著者・共著者 | 五十川大也 大橋弘 西川浩平 花田真一 |
概要 | 本稿は2012 年秋に関東及び近畿地方の法人電力需要家に対して行ったアンケー ト調査結果をまとめたものである。調査の概要(第1 章)に続いて、東日本大震 災前後における法人電力需要家の生産活動の変化を補足している(第2 章)。デー タから浮き彫りにされる電力需要の状況を概観した上で(第3 章)、2012 年夏に おける需給調整メニューの影響評価を行った(第4 章)。 本調査に基づくパネル回帰分析の結果、2012 年夏の需給調整メニューの効果に ついて以下の3 つの点が明らかになった。(1)需給調整メニューに契約すること によって需要家が支払う電力料金は平均で12%程度下落した。(2)最大需要(ピ ーク)電力以上に使用電力量を減らす効果の方が大きく、負荷平準化への貢献は限 定的だった。(3)需要家の規模が大きくなるほど需給調整メニューからの料金割 引が大きいものの、最大需要電力の削減率には大きな変化は見られない。 長期的な電源開発投資の抑制に繋げることが需給調整の目的であるならば、需給 調整メニューの効率的・効果的な設計への更なる検討の余地があることが明らかに なった(第5 章)。 |