コバヤシ ユミ
KOBAYASHI Yumi
小林 ゆみ 所属 東京経済大学 全学共通教育センター 職種 特任講師 |
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発表年月日 | 2021/10/24 |
発表テーマ | 国際英語論による心理的影響 |
会議名 | 日本英語メディア学会第63回年次大会 |
主催者 | 日本英語メディア学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催期間 | 2021/10/24~2021/10/24 |
発表者・共同発表者 | 小林ゆみ |
概要 | 英語コミュニケーションにおいて、「ネイティブのように話したい」「ネイティブのような発音ではないので恥ずかしい」と思ってしまう日本人英語学習者、英語話者は少なくないのではないだろうか。先行研究により英語学習は他の科目よりも習得に時間と労力を要する割には、達成感やゴールが見えにくく実践できる場が少ないことからモチベーションに繋がりにくいだけでなく、不安を引き起こしやすいとされている。不安を感じる要因としては、主にコミュニケーション不安、テスト不安、否定的な評価の恐れなどの3点が挙げられる。更にこの言語に対する不安は、自信の欠如と関連している可能性も示唆されている。 日本における英語教育において、英語コミュニケーション能力が疑問視されるとともに、コミュニケーション能力の促進は英語教育においても重要な要素である。しかしながら、ネイティブのような英語コミュニケーションを目標にすると、上記の不安や自信の欠如に加え英語を話すことを躊躇してしまうことも容易に推測できる。心的ストレスを軽減できる一つの捉え方として、国際英語論を挙げることが出来る。メディア英語の言語学の視点において国際語としての英語は必要不可欠な研究領域であり、国際英語論は”intelligibility”や“mutual understanding”に重きを置いていることから、研究領域のみならず今後の英語教育においても重要と考える。本研究は日常仕事で英語コミュニケーションを使用する日本人英語話者男女6名に対し各自の英語スピーキング力に対する不安・自信の割合、その要因、国際英語論を理解することにおいて、不安・自信に対する変化の有無を調査した。 上記の回答をインタビュー、自由回答式のアンケートを行った結果、被検者全員がスピーキングに対する不安と自信のなさを感じているという結果を示し、国際英語論を知ることにより各自の不安軽減と自信を高めることが出来たことを示した。以上のことにより、国際語としての英語という視点を導入した英語教育の重要性及び、英語教育者は学習者の学習不安を理解すると共に、学習不安を軽減できる環境づくりや自信をつけるための教育の重要性を論じる。 |
researchmap用URL | https://james.or.jp/taikai/2470/ |