チバ サトル
Satoru CHIBA
千葉 諭 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/07 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 内視鏡検査所見が診断に有用であった虫垂粘液嚢胞腺癌の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Gastroenterological Endoscopy |
巻・号・頁 | 48(7),1447-1451頁 |
著者・共著者 | 毛利貴,羽田丈紀,安江英晴,後町武志,篠田知太朗,田中知行,増渕正隆,千葉諭,矢永勝彦. |
概要 | 80歳女性.患者は右下腹部痛で近医を受診,圧痛を伴う腫留が蝕知され,紹介受診となった.血液検査では炎症反応を認め,CTでは右下腹部に径約3cm大の内部均一な嚢胞性病変を認めた.また,一部で膀胱と接し,膀胱右側壁に肥厚を認めた.一方,内視鏡検査では虫垂開口部の開大と同部にゼリー状の粘液貯留を認め,粘液の細胞診ではClass III,更に膀胱鏡では膀胱頂部右側に潰瘍を伴う浮腫状の粘膜がみられた.以上より,膀胱浸潤を伴った虫垂粘液嚢胞腺癌と診断され,回盲部切除術および膀胱部分切除術を施行した.その結果,切除標本で腫瘍は肥厚した虫垂壁から発生し,壁外性に発育して膀胱と接しており,虫垂内腔にゼリー状粘液が充満していた.病理所見では粘液産生を伴う高分化型腺癌と診断され,膀胱壁への浸潤は認めなかった.術後1年6ヵ月経過現在,再発の兆候は認められていない。 |
ISSN | 0387-1207 |