イマイズミ サトシ
Satoshi IMAIZUMI
今泉 敏 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 音声による感情表現の発達的検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 音声言語医学, |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 43(1),1-8頁 |
著者・共著者 | 共同執筆者:櫻庭京子,今泉敏,筧一彦 |
概要 | 就学前後の健常児の音声による感情表現を調べた。ピカチュウの「喜怒悲驚」を示す表情図を見せて,表情図から「嬉しい」などの感情情報の抽出が可能であった幼児・児童を対象にして,それらの感情を込めて/pikachuu/と発話させた。(1)音声の時間構造,(2)語頭/pi/の母音無声化率,(3)F0のピークや範囲,が感情によってどのように変化するか,それは発達とどのように関係するかを調べた。 その結果,表現する感情に応じて時間構造,母音無声化,基本周波数(F0)の変化範囲やピーク位置が有意に変化した。「怒り」,「平静」では変化幅が狭く低いのに対して,「喜び」,「驚き」では変化幅が広く,高いなど,感情による2極分化傾向も明らかになった。母音無声化,F0の変化範囲など一部の特性は年齢によっても変化した.感情表現に問題を抱える児童の音声を評価する場合,このような健常児の発達的側面も考慮する必要があると考えられる。 担当部分:研究の計画と実行.情動音声の解析と解釈. |