ハマダ ヨシキ
Yoshiki HAMADA
濵田 良機 所属 東京医療学院大学 学長 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 大腿骨頸部孤立性骨嚢腫に対しハイドロキシアパタイト製中空ピンを用いて治療を行った1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 54(6),669-672頁 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 佐藤栄一、小野尚司、前川慎吾、渡邉寛、市川二郎、浜田良機 |
概要 | 10歳女.左股関節痛が出現し,X線で左大腿骨頸部から中枢骨幹部にかけて楕円形の骨皮質の菲薄化を伴う境界明瞭な病的透明巣が認められた.MRIのT1強調像では低信号,T2強調像で均一な高信号を呈し,Gdで造影効果は認めなかった.大腿骨外側の小皮切で骨皮質に達し,径8mmのドリルで皮質骨を開窓したところ,黄色で漿液性の液体の流出が認められた.この開窓部を利用して鋭匙で嚢胞壁を掻爬し,更に1.5mm径のKirschner鋼線を用いて周囲にできるだけ多くのドリリングを行った後,ハイドロキシアパタイト製中空ピンを反対側の骨皮質に当たらないような長さに切断して挿入した.病理組織学的所見で,嚢胞壁は疎な線維性結合性組織から成り,一部にヘモジデリン沈着及びコレステロール裂隙,小骨片が認められた.術後3ヵ月のX線像で病巣内に新生骨形成によると思われる骨硬化像を認め,股関節部の疼痛も消失した.6ヵ月後では菲薄化した骨皮質の幅は増大し,骨硬化像は明瞭化したが,一部嚢胞が存在していた |