ハマダ ヨシキ
Yoshiki HAMADA
濵田 良機 所属 東京医療学院大学 学長 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2003/09 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 壊死性筋膜炎の2症例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 骨・関節・靱帯 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 16(9),1193-1197頁 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 齊藤敏樹、河野秀樹、前川慎吾、浜田良機 |
概要 | 壊死性筋膜炎の2例を経験した.症例1は56歳男性.風呂場で転倒後,左臀部を殴打し,同部の発赤・腫脹・疼痛が悪化,39度台の発熱で受診した.所見では,左臀部から大腿後面にかけた発赤・腫脹と,臀部中央に6×3cm大の皮膚壊死巣を認め,造影CTでは大腿筋筋肉内部にabscessの形成を思わせるlow density areaを多数認められた.そのため,壊死性筋膜炎と診断し,臀部の広範囲な皮切で病巣掻爬術を行い開放創とした.細菌培養ではα溶連菌が検出され,ミノマイシン投与で全身状態も改善した.症例2は50歳男性.左大腿部痛が悪化し受診した.所見では,左大腿部中央から膝関節外側部にかけ著明な発赤・腫脹を認め,MRIでは中間広筋内に液体貯留が認められた.そして,造影ではこの周囲にabscessの形成が疑われ,壊死性筋膜炎を疑い直ちに切開術を施行した.術中のA群溶連菌迅速試験は陰性であり,術後は免疫グロブリンとミノマイシンの投与を行うことで創は一期的に治癒した |