チバ サトル
Satoru CHIBA
千葉 諭 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1993/07 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 長期血液透析に合併した頸椎のdestructive spondyloarthropathy (DS)の1剖検例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 病理と臨床 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 文光堂 |
巻・号・頁 | 10(7),833-839頁 |
著者・共著者 | 千葉 諭、羽野 寛、牛込 新一郎、他 |
概要 | 57歳女.死亡4日前から四肢のしびれが出現し,呼吸不全で死亡した.死亡前データでは高K血症(7.4 mEq/l),高リン血症(18.2 g/dl),およびβ2-ミクログロブリン血症(54 mg/l),高HS-PTH血症(6,000 pg/dl)ならびに血中Alの軽度増加(18 g/l)をみた.剖検上,腎は高度に萎縮し,頸椎C4-5では椎間板は変性・脱出し,椎体は硬化性で,前後骨棘および椎体の結節状破壊巣にβ2-ミクログロブリン陽性のアミロイド沈着がみられた.アミロイドは,他の椎骨骨棘,膝関節滑膜および脊髄硬膜にもみられた.C4-5以外の椎骨の骨梁は軽度の骨吸収がみられた.上皮小体腫大は軽度であった.また,椎骨全般にわたって骨梁のAl沈着は僅かであった.この例から,力学的・虚血性傷害が先行病変としてあり,傷害部に親和性のあるアミロイドが沈着し,さらにそれが組織を傷害して病変を拡大する結果,骨・関節を破壊するというDSの悪循環の存在が考えられた. |