サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/10 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 関節鏡手術瘢痕部に生じた腹壁外デスモイド腫瘍の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関節鏡 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第26巻(2),139-144頁 |
著者・共著者 | 田中浩史 酒井宏哉 早乙女紘一 |
概要 | 49歳女.1年半前に施行された関節鏡視下半月板切除術の瘢痕部に,境界明瞭な弾性硬の腫瘤を認めた.膝関節の単純X線像では退行性変化のみ認めた.CTでは皮下組織から膝蓋下脂肪体にかけて腫瘤陰影を認め,筋肉とほぼ等濃度,境界不明瞭,内部均一であった.MRIのT1,T2強調像では筋肉より低信号を示し,ガドリニウムにより不均一に造影された.生検で良性線維性組織と診断し,関節鏡及び腫瘤切除術を施行した.腫瘤は皮下から膝蓋下脂肪体にかけて関節滑膜外に存在し,膝蓋腱との癒着は軽度であった.大きさは4×3.5×3.5cmで,一部薄い被膜に覆われていたが,脂肪組織との境界は不明瞭であった.縦割断面像では白色充実性の病変を認めた.病理組織学的所見で,腫瘤は緩やかな束状配列から成り,その腫瘍細胞の形態は均一で核に異型はなかった.細胞間には膠原線維が豊富に形成されていた.術後経過は良好で,10ヵ月後局所再発はない |