ハマダ ヨシキ   Yoshiki HAMADA
  濵田 良機
   所属   東京医療学院大学  学長
   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/07
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 硬膜外腔に腫瘤を形成し脊髄麻痺に至った悪性リンパ腫の1例
執筆形態 共著
掲載誌名 脊椎脊髄ジャーナル
掲載区分国内
巻・号・頁 18(7),825-828頁
担当区分 責任著者
著者・共著者 川崎晋睦、前川慎吾、河野秀樹、佐藤栄一、浜田良機
概要 84歳女.腰背部痛と歩行困難を主訴とした.MR像でT1強調像でT6~T8の硬膜外腔背側に等信号を呈する病巣を認め,T2強調像では等~高信号高度を呈し,ガドリニウム造影では高度に造影された.この病巣によって脊髄は強く圧迫されていた.また,T7椎体は腹側の一部を除きT1強調像で低信号,T2強調像では等~高信号を呈していた.T6~T8の椎弓切除術および硬膜外腔背側の腫瘍切除術を施行し,脊柱の再建にはPARAGONシステムを用いてT4~T10間の後側方固定を行った.切除した腫瘍の病理診断はnon-Hodgkinリンパ腫のdiffuse small cell typeであった.術後経過は良好で,術後3週に全身検索を目的としたガドリニウムシンチではT7レベルにのみ異常集積を認めた.また,胸部CT所見で肺門部のリンパ節の腫脹はなく,硬膜外腔に単発した悪性リンパ腫で,Ann Arbor病期分類Stage Iと判定した.術後4週より放射線照射を施行し,術後3ヵ月にはシルバーカーでの歩行が可能となった