ハマダ ヨシキ   Yoshiki HAMADA
  濵田 良機
   所属   東京医療学院大学  学長
   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/01
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 大腿骨頸部骨折術後患者の転倒状況ならびにヒップ・プロテクター予防効果について
執筆形態 共著
掲載誌名 骨・関節・靱帯
掲載区分国内
巻・号・頁 19(1),61-65頁
担当区分 責任著者
著者・共著者 望月和憲、中島育昌、浜田良機
概要 最近5年間に経験した大腿骨頸部骨折症例116例に対して、転倒による骨折予防策としてヒップ・プロテクターを使用し、患者の転倒状況とヒップ・プロテクターの予防効果を平均観察期間3年7ヵ月にわたり検討した。初回骨折時に関する調査では転倒時間は6時から18時に多く、転倒場所は居室、自室など屋内が最も多く、屋外では道路、庭の順であった。つまずいて転倒した症例が41例と最も多く、すべった、よろけた・ふうらついたなどが続いた。退院後の最終調査前1年間の歩行能力・転倒状況をみると、歩行能力の変化は全体に低下する傾向にあり、歩行器又はシルバーカー歩行の11例中3例が寝たきりになり、車椅子の28例中10例が寝たきりになった。この期間に歩行可能であった74例では転倒なしが47例で、1回転倒が10例、2回転倒が9例で、転倒時間はやはり6時から18時に多かったが、よろけた・ふらついたために受傷した例が最も多く、5例が骨折を受傷した。ヒップ・プロテクターの装着状況は、指導した20例のうち、常に装着しているのは6例、殆ど装着していないが14例で、装着している1例は12回転倒したが骨折はなかった。装着しない14例では転倒はなかった。ヒップ・プロテクターの有用性は例数が少なく、検討できなかった。