ハマダ ヨシキ
Yoshiki HAMADA
濵田 良機 所属 東京医療学院大学 学長 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 第3腰椎神経根から発生した巨大砂時計型富細胞性神経鞘腫の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 整形外科 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 59(1),27-30頁 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 佐藤栄一、前川慎吾、萩野哲男、佐藤信隆、日野竜穂、濵田良機 |
概要 | 症例は63歳男性で、左腹部腫瘤を6ヵ月前に自覚し、人間ドックでも指摘された。単純X線像では、左L3椎弓根の輪郭は不明瞭で、椎体から椎弓に骨透過像を認めた。CTは、左後腹膜腔に、左L3椎体を破壊する約12×8cm大の腫瘍を示した。造影MRIでは、腫瘍は左L2~L5に存在し、左腎は頭側に圧排変異し、辺縁部は造影されたが、中心部は造影されなかった。脊髄の減圧、椎体破壊による支持性の回復、試験切除術を兼ねた1回目の手術で、L3神経根から発生した神経鞘腫と確定診断した。全身状態の回復後、術後3週で腫瘍を切除する2回目の手術を行った。切除腫瘍は13×10×8cmで、紡錘形細胞が比較的密に増殖し、核の軽度異型性はあるものの、核分裂像はなかった。また、柵状配列やVerocoy体はみられなかった。紡錘形細胞はその殆どがS-100蛋白染色陽性であり、富細胞性神経鞘腫と診断した。術後5年現在、疼痛や神経症状はなく、画像所見上再発はない。 |