サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/04
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 上位胸椎部脊髄症の診断と治療 上位胸椎脊髄症に対する後方進入脊髄除圧術の利点と問題点 OPLLを中心に
執筆形態 共著
掲載誌名 日本脊髄障害医学会雑誌
掲載区分国内
巻・号・頁 18巻(1),26-27頁
著者・共著者 平林茂 酒井宏哉
概要 胸椎OPLL(後縦靱帯骨化症)に対する段階的後方進入脊髄除圧法の術式と治療成績を中心に述べた.手術方法は,上位胸椎OPLLに対しては先ず第1頸椎から上位胸椎まで椎弓形成術を行い,脊髄を後方へ移動させ除圧する.これで神経症状の改善が十分に得られない場合には1~2ヵ月後に後方から脊髄の全周性除圧と脊椎固定を行う.今までに本法を施行した30例中,椎弓形成術のみを行ったのは11例で,成績は下肢JOAスコアが術前平均5.9から術後8.9となり,改善率59%であった.椎弓形成術に神経根除圧を加えた4例の下肢JOAスコアは術前平均4.3,術後9.8,改善率82%であった.本法は,とくに椎体に達する除圧を行う場合に有用な術式である.破裂骨折や椎体腫瘍にも応用できるが,その際は術後に髄液嚢腫をつくらないよう十分留意する必要がある