サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 診断に難渋した結核性膝関節炎の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東整形災害外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 36巻(3),113-116頁 |
著者・共著者 | 平野努武 河口大介 日下部伸三 酒井宏哉 |
概要 | 27歳女.左膝関節腫脹を主訴とした.発赤・熱感は認めなかったが可動域は制限され,黄色透明の関節液が吸引された.MRIで内側半月版にT2強調像にて高信号領域を認めた以外,検査所見に異常は認めなかった.関節鏡を施行し前十字靱帯,後十字靱帯周囲に増生する滑膜を部分的に切除した結果,一旦症状は改善したが再発し,debrisを多量に含む関節液が頻回に穿刺吸引された.関節鏡所見で関節内全域の著明な滑膜増生と内側広筋下における弾性軟の腫瘤を認めたため可及的な滑膜切除と腫瘤切除を行った.病理組織所見で滑膜に慢性炎症細胞の浸潤を認め,多核巨細胞や小さな肉芽腫形成を認めた.関節液の細菌培養は陰性であったが,PCR法にて関節液および滑膜組織中に結核菌が同定され,また胸部CTにて右肺上葉に結節状陰影を認めたため,結核性関節炎と診断した.リファンピシン,イソニアジド,エタンブトール,ピラミナジドによる化学療法を行い,治療経過は良好であった |