サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/08 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 術後に再脱臼をきたし、再手術を要した胸鎖関節後方脱臼の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 肩関節 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第29巻(3),701-704頁 |
著者・共著者 | 井上純一 酒井宏哉 島田憲明 相沢智史 |
概要 | 28歳男.モトクロスのレース中に転倒し,右肩から着地した.右前胸部痛が出現し,当日近医受診したが単純X線で骨折などはみられないと言われ,安静加療とされた.翌日に労作時呼吸困難が出現し,持続するため当院関連病院を受診,胸鎖関節後方脱臼と診断され,受傷後1ヵ月時に当院を紹介受診した.徒手整復を試みたが不可能なため観血的整復術を施行した.整復後,同側の膝部から採取した薄筋腱を胸鎖関節部の骨孔にサークル状に通して関節包の再建を行い,さらに5号の非吸収糸で胸鎖関節間を補強した.術後2ヵ月目に経過観察のため施行したCTで再脱臼を認め,術後4ヵ月時に再手術を行った.胸鎖関節部を展開すると鎖骨近位端がやや後方に脱臼しており,初回手術時に薄筋腱で再建した関節包は断裂していた.初回の再建方法では前後方向の制動性の確保が不十分であったと考え,再手術では薄筋腱を8の字状に通して制動性の向上を図った.加えてKirschner鋼線による内固定を行い,術後経過良好であった |