サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 変性した腰椎椎間関節から生じた硬膜外血腫の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東整形災害外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 36巻(6),282-286頁 |
著者・共著者 | 笹尾はな 平林茂 酒井宏哉 |
概要 | C型肝炎・脳梗塞によるパーキンソン症候群にて加療中の58歳男.約5ヵ月前から誘因なく腰痛と左大腿前面のしびれが出現し,徐々に増悪するため施行したMRIにてL3/4高位の脊柱管内に腫瘍像を認め手術目的で入院となった.入院時MRI所見ではL3/4高位の脊柱管内後方にT1強調像高信号・T2強調像低信号の脂肪抑制されない腫瘤像を認め,硬膜管を圧排していた.CTでは腫瘤像が脊柱管内左後側方で椎間関節と接して存在しており,左椎間関節裂隙は狭小化し上・下関節突起内には虫食い状の骨破壊像を認めた.腰部脊柱管内腫瘤の臨床診断にて腫瘤摘出手術を施行した.摘出標本の病理組織学的所見では殆どが血腫で,一部に変性した軟骨組織を認めた.手術翌日より下肢痛は改善して術後2週で退院となり,術後6ヵ月経過の現在,再発の徴候は認めていない.以上より本症例は腰椎椎間関節変性により海綿骨露出・関節包断裂で生じたと推測される稀な硬膜外血腫と考えられた |