ムラヤマ ヨリコ
Yoriko MURAYAMA
村山 より子 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 看護学科 看護学教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/10 |
形態種別 | 単行本(学術書) |
査読 | 査読あり |
標題 | A市における児の発達と母の健康との関連(第2報)-母親の心身の健康と子どもの発達は関連しているのか- |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本ウーマンズヘルス学会誌 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | 村山より子、野口真貴子、原田通予、飯塚幸恵、久米美代子 |
概要 | 【目的】本研究では、児の発育において母親が寄与するところが大きい。そこでA市において児の成長発達への母親の精神的影響の関与について検討する。【方法】2か月児の説明会に訪れた母親およびその児121名を対象に調査を行った。精神的健康状態の指標としてエジンバラ尺度(EPDS)を用いた。ただし、今回は10項目の設問を加算したエジンバラ得点ではなく、ここの質問への回答をデータとして用いた。
児の体重を従属変数、各エジンバラ質問の回答および母親の年齢を独立変数とした重回帰分析を行った。【結果】重回帰分析の結果、児の体重変化に有意に関与するのは「EPDS1_10自分自身を傷つけると言う考えが浮かんできた」であった。EPDSの設問は、内容的に見て、不安と抑うつ(うつ)項目が内包している。「自分自身を傷つけると言う考えが浮かんできた(自虐)」はうつに類するものと思われる。産後うつが児への成長に関与するとの指摘は諸家が指摘しているところであり、今回の結果はそれを裏付けるものと考えられる。助産師と保健師は母親のうつ傾向に気をつけるとともに、特に、自虐行為をサインとしてとらえる必要性があると示唆された。 |