サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/05 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 変形性膝関節症に合併した巨大膝窩血腫の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東膝を語る会会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第22巻(1),5-8頁 |
著者・共著者 | 塩谷操 矢鋪素久 山田博信 宇津木清実 平岡久忠 酒井宏哉 |
概要 | 86歳男。左膝関節痛および膝窩部腫瘤を主訴とした。膝関節可動域は0~90度であった。X線で骨棘形成と内側および外側の関節裂隙の狭小化を認め、MRIで膝関節内に液体の貯留が示唆され、膝窩部に2層性の信号強度の内容物を含む巨大な嚢腫状の病変を認めた。また、この病変内には信号強度の異なる島状の部位も認めた。左膝関節鏡および腫瘤切除術を施行したところ、関節軟骨および内側・外側半月板は高度に変性し、膝蓋溝、大腿骨内顆、脛骨外側プラトー後方では軟骨下骨が露出していた。大腿骨内顆の軟骨下骨からは出血が確認された。腫瘤の内容は血性の液体で、島状の肥厚部位がみられた。病理所見より変形性関節症に伴う関節血症および膝窩部巨大血液貯留嚢腫と診断した。術翌日より止血剤を3週間投与し、疼痛は軽快し、独歩可能となった。膝関節可動域は0~120度に改善した。術後6ヵ月の現在、再発はみられていない。 |