ハマダ ヨシキ
Yoshiki HAMADA
濵田 良機 所属 東京医療学院大学 学長 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/01 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 高齢者手根管症候群における手術成績 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本手外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 33(4),586-589頁 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 守宏介、有薗行朋、浜田良機 |
概要 | 高齢者は若年者に比べて手根管症候群における術後の症状回復が悪い印象がある.そこで我々は,手根管開放術の術後成績について調査し,その手術適応について検討したので報告する.過去11年間に当科で手根管開放術を行った手根管症候群128手中,術後6ヵ月以上経過観察しえた99手を対象とした.男30手,女69手であった.罹患側は片側65例(右41手,左24手)と両側17例で,手術時の平均年齢64.1歳(36-96),術後平均観察期間は26.4ヵ月(6-120)であった.浜田分類Grade I及びII,IIIの各Gradeで75歳未満と75歳以上の群に分け,それぞれ感覚,運動神経遠位潜時,母指球筋の萎縮,母指対立運動障害,痛み,痺れについて術後の回復をMann Whitney検定で危険率5%未満を有意差ありとし比較した.感覚,運動神経遠位潜時,母指球筋の萎縮,母指対立運動障害,痛みの回復は75歳未満と75歳以上の群間で統計学的な有意差は認められなかったが,痺れの回復のみ有意差が認められた.手根管開放術で,痺れについては重症度に関わらず75歳以上の高齢者の回復が悪かった.主訴が痺れのみの高齢者の手根管症候群に対する手術は慎重に検討するべきである |