サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/03
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 膝前十字靭帯再建術における術前のgravity-assisted pivot-shift testの結果と術後成績との関連
執筆形態 共著
掲載誌名 日本整形外科スポーツ医学会誌
掲載区分国内
巻・号・頁 第26巻(3),353-357頁
著者・共著者 矢鋪素久 平岡久忠 宇津木清実 塩谷操 酒井宏哉  星川淳人 早乙女紘一
概要 半腱様筋腱、薄筋腱を用いて前十字靱帯(ACL)再建術を行い、術後1年以上の経過観察が出来た34例34膝(男性21例、女性13例、手術時平均23.2歳)を対象として、術前のgravity-assisted pivot-shift test(GAPSテスト)の結果と術後成績との関連を調査した。術前GAPSテストは34膝中21膝が陽性(P群)、13膝が陰性(N群)で、この結果と経過観察時のLachmanテスト、前方引き出しテスト、Nテスト、KT-1000(30lb)での前方動揺性の患健側差(KT値)、modified Lysholm scoreとの関連を検討した。その結果、Lachmanテスト、前方引き出しテスト、Nテストにおいて、健側と比べて少しでも弛緩性のあるものを除いた陰性例の割合は、P群に比しN群で多く、前方引き出しテストでは有意差を認めた。また術後KT値が3mm以上の症例数はP群7例、N群0例で、2群間に有意差があった。術前GAPSテスト陽性例はACL再建術の術後成績が悪かった。ACL再建術の成績不良を予見させる因子の1つである可能性が示唆された。