サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/05
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 前縦靭帯骨化の不連続部で脊椎不安定性を生じた全身性特発性骨増殖症の2例
執筆形態 共著
掲載誌名 整形外科
掲載区分国内
巻・号・頁 第58巻(5),525-529頁
著者・共著者 山田博信 平林茂 本強矢隆生 小島純一 小林陽介 酒井宏哉
概要 症例1(59歳男)、症例2(54歳男)、いずれも歩行障害を主訴とした。頸胸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)と胸椎黄色靱帯骨化症(OYL)による四肢痙性不全麻痺、痙性歩行に対し、脊椎手術が施行された。術後、痙性麻痺は軽快したが、症例1では頸胸椎靱帯骨化病変の増大、両下肢の痙性麻痺、歩行障害、両手指の巧緻機能障害が出現したため再手術を受け、その後下肢痙性麻痺の悪化、起立歩行困難となった。症例2では術後経過は安定していたが、転倒後に下肢筋力低下、起立歩行困難を認めた。入院時、症例1のCTおよびMRIにてTh7/Th8に前縦靱帯骨化の不連続部、椎間板変性および椎間関節の退行性変化による骨棘形成、Th8でのOYLによる脊髄圧迫を認めた。症例2のX線およびMRIではTh5の圧迫骨折および全縦靱帯骨化病変の不連続部、Th5での局所後彎、Th4~Th7でのOPLLによる脊髄圧迫を認めた。いずれも胸髄症と診断し、後方進入脊髄前方除圧固定術を行った。術後、症例1では下肢筋力は回復したが痙性歩行が残存したため、屋外では車椅子の状態であった。症例2では間欠歩行が消失した。