サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/05 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 腫瘤状を呈した膝蓋外側滑膜ヒダにより弾発現象を呈した1症例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東膝を語る会会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第23巻(1),8-11頁 |
著者・共著者 | 茂木秀之 宇津木清実 塩谷操 酒井宏哉 平岡久忠 |
概要 | 43歳女。患者は13歳頃からランニング後に両膝関節の違和感が出現した。中学校からバスケットボールを継続し、高校時代から練習後に両膝関節外側に疼痛を自覚したが、疼痛は自然に消失した。しかし30歳代から再び疼痛が生じ、近医で保存的に加療されたが改善しなかった。今回、屈曲時、両膝関節外側部に弾発現象も出現し、著者らの施設へ受診、所見では膝蓋大腿関節外側に径2cm大の腫瘤が触知された。また、MRIでは同部位にT1強調画像でlow itensity、T2強調画像でhigh and low itensityの腫瘤が認められた。以上より、疼痛がより強い左膝関節に関節鏡手術を施行したところ、弾発現象を触知する部位に一致して白色腱性の繭状の腫瘤がみられ、これを切除した。その結果、術後、疼痛ならびに弾発現象は消失した。切除標本は病理組織学的に滑膜細胞が増生し、非特異的滑膜炎の所見で、膝蓋外側滑膜ヒダ障害と診断された。尚、我が国の膝蓋外側滑膜ヒダ障害の報告において腫瘤状を呈した報告はなかった。 |