サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/08
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 特発性胸椎部くも膜下血腫の1例
執筆形態 共著
掲載誌名 脊椎・脊髄神経手術手技
掲載区分国内
巻・号・頁 9(1),150-154頁
著者・共著者 山田博信 平林茂 本強矢隆生 小島純一 小林陽介 酒井宏哉
概要 55歳女。夜間睡眠中に背部痛、前胸部痛が出現し、その後急速に腰痛・下肢痛、下肢筋力低下を来たした。下肢筋力は両側ともMMT 0で、C5高位以下に知覚脱失があり、両下肢深部腱反射低下、Babinski反射陽性、足クローヌス陽性、膀胱直腸機能障害を認め、Frankel Bの状態であった。MRIでT4高位の脊柱管内に境界不明瞭なT1低輝度、T2高輝度の占拠性病変を認め、緊急手術を施行した。第3-6胸椎の椎弓切除で暗赤色に怒張した硬膜管を認め、硬膜を切開したところ、くも膜下腔に血腫が透見された。くも膜下腔を切開して凝血塊を除去し、右第4胸神経の根動脈からの出血を認めたため凝固止血した。その他に出血源となる血管の破綻や腫瘍病変のないことを確認して閉創した。術後画像所見では硬膜管の十分な除圧が得られていたが、術後6ヵ月経過でFrankel Cまで改善するも、著明な痙性歩行のため移動には車椅子を要し、膀胱直腸機能障害も残存している。