サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/08 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | C3に椎弓根フックを用いるフック・ロッドシステムによる後頭骨頚椎間固定術の経験 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 脊椎・脊髄神経手術手技 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9(1),192-194頁 |
著者・共著者 | 本強矢隆生 平林茂 山田博信 酒井宏哉 |
概要 | 後頭骨から頸椎への移行部に不安定性を有する病態に対し、後頭骨頸椎間固定術を施行した10例(男3例・女7例・平均63.5歳)の成績を報告した。疾患の内訳は関節リウマチ4例、Os odontoideum 3例、その他3例であった。術式は、後方進入で術野を展開し、C2に椎弓フック、C3下関節突起に椎弓根フックを設置し両者にclawを掛けた後、CCD cervicalロッドに連結した。次いで後頭骨にスクリューを刺入しロッドと固定した。手術時間は平均195分、術中出血量は320mlであった。術後経過観察期間は6~77ヵ月であった。Abumiの方法により頭蓋影とC2椎体下縁とのなす角をC0-2角とし可動域を評価したところ、C0-2可動域は術前平均14.7°が術後1.0°と有意に改善した。中間位ADIは術前後で有意な変化はなかった。全例で骨癒合を確認した。Ranawatの方法による臨床成績は、pain scoreが改善7例、不変3例、neural deficitは改善6例、不変4例であった。周術期に脊髄損傷や椎骨動脈損傷などを認めた例はなく、経過観察中にインスツルメントの脱落、逸脱を生じた例もなかった。 |