サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/09 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 鎖骨遠位端骨折術後にKirschner鋼線が気管に突き刺さった1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 肩関節 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第31巻(3),653-655頁 |
著者・共著者 | 井上純一 酒井宏哉 相沢智史 島田憲明 |
概要 | 症例は70歳男性で、右鎖骨遠位端骨折の診断でK-wire(3本)とsoft wireを用いた内固定手術を受けた。術後6ヵ月頃より出現した軽度の胸部痛が徐々に増悪し、その2ヵ月後に受診した。単純X線像、CTは、K-wireの迷入を示した。気管支鏡でK-wireの先端を気管内に確認し、反対側の気管壁の刺入部に肉芽形成を認めた。この症例は既往にじん肺があり、K-wireが肺に刺さっても気胸が発生せず、それによる症状が生じなかったために胸腔内気管まで迷入が進んだものと思われた。手術を行い、肺側から気管に刺さっているK-wireを抜去した。抜去したK-wireの切断端は十分に曲げられていなかった。術後、大きな合併症はなかった。K-wireが迷入する原因には切断端が十分に曲げられていないことなどがあげられ、正確に手術手技を行うと共に、K-wireを手術に用いる際には術後経過の注意深い観察が必要だと思われた。 |