サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/10
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 整形外科領域におけるvacuum-assited closure (V.A.C.)の治療経験
執筆形態 共著
掲載誌名 関東整災誌
掲載区分国内
巻・号・頁 第38巻(5),203-206頁
著者・共著者 平野努武 笹尾はな 酒井宏哉
概要 症例1:49歳男。機械に左上肢を巻き込まれて受傷した。受傷当日に洗浄、デブリドマン、再接着術を施行したが、3日後に創部感染を認め、洗浄、デブリドマンを繰り返し、8日目より陰圧利用創傷閉鎖(VAC)を試みた。親水性ポリウレタンドレッシング剤で創面を被覆し、その表面に溝を作って吸引チューブを固定した。更にフィルムドレッシング剤で被覆して密閉状態とし、チューブを吸引器に接続して12.5cmHgで持続吸引した。VAC開始時、創は開放状態で上腕骨、プレート、橈骨神経が露出していたが、3週後には良好な肉芽形成と創の縮小を認め、4週後に創を一部縫縮した。その後遊離植皮術および皮弁形成術を行い、転院となった。症例2:60歳女。交通事故で左手背挫創を来たし、洗浄、デブリドマン、創縫合を行ったが、2日後に創感染を認めた。洗浄、デブリドマン等を繰り返し、14日目より症例1と同様のVACを開始した。VAC開始時、皮膚欠損があり、伸筋腱露出の状態であったが、10日後に創はほぼ閉じた。