サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/08 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 陳旧性肩関節前方脱臼骨折に対し観血的治療を行った1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 肩関節 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第32巻(3),707-709頁 |
著者・共著者 | 井上純一 酒井宏哉 相沢智史 島田憲明 |
概要 | 38歳男。就寝中のてんかん発作で起床時に右肩の疼痛を自覚し、接骨院で加療して疼痛は軽快したが、右上肢全体の倦怠感が約2年間継続したため受診した。X線より陳旧性肩関節脱臼骨折と診断した。右肩部三角筋の生理的膨隆は消失し、肩峰の角状突出を認め、関節可動域は自動屈曲150度、外転140度、外旋5度、内旋S1以下でJOA scoreは58点であった。X線、CTより上腕骨頭は前方に脱臼し、大結節は骨折後の変形治癒状態であった。動脈造影で脱臼した骨頭が腋窩動脈を圧迫していないことより観血的整復固定を行った。骨頭を露出し、変形治癒した大結節をノミで切離し、後方関節包は剥離後に骨頭を整復し、切離した烏口突起をBristow変法に従って関節窩前下方に固定した。術後16ヵ月時点のX線、CTで骨頭整復位にあり、大結節は本来の位置で骨癒合していた。上肢の倦怠感は消失し、JOA scoreは76.5点と改善したが、関節可動域は自動屈曲50度、外転45度、外旋60度、内旋L1高位となった。屈曲および外転可動域が術前より悪化し十分満足する結果ではなかった。 |