ノモト ヨシノリ
Nomoto Yoshinori
野本 義則 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻教員 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 研究論文(大学、研究機関紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 全盲スイマーを支援するタッパーとタッピングの現状 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 東京医療学院大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 10,14-28頁 |
総ページ数 | 14 |
著者・共著者 | 木村奈緒子, 大澤 彩, 河野洋志, 岡嶋妙子, 野本義則 |
概要 | 全盲水泳では, プールサイドに立つ支援者がターン時とゴール時に泳者の頭を叩いて知らせる事が決められている. この支援者をタッパーと呼び, 合図をすることをタッピングと呼んでいる. 全盲水泳は競技人口が少なく, 彼らを支援するタッパーについてはほとんど知られていない. そこでタッパーについての現状を明らかにするために, 背景, 活動内容や技術の習得方法についてアンケート調査を行った. タッパーの対象者は 36 名で, 平均年齢は39.4 ±14.3 歳で
あった. 対象者の半数は家族に障害者がおり,水泳経験があった. タッピングの知識と技術は制度化されておらず, 試行錯誤しながら経験を積み, 技術を習得していた.また, タッピングに失敗すると, 泳者の怪我のリスクが高くなるため心理的に負荷が高く,体力的にも厳しく, 得られる収入もほとんどないことが明らかになった. しかし, タッパーは泳者との一体感や達成感が得られ, 自分自身の障害に対する意識の変化, 交流の広がりを感じていた. これらのことからタッピングに関する環境が整っていない事が明らかになった. 今後視覚障害者のスポーツをさらに活性化するためにも, 継続した研究が必要であることが示唆された. |