サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/02 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症に伴った大腿骨頭すべり症の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東整形災害外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第41巻(1),33-36頁 |
著者・共著者 | 溝部弘敬 中曽根功 田中伸哉 黒畑順子 石上浩庸 酒井宏哉 |
概要 | 25歳男性。患者は左股関節痛を主訴とした。受診時、股関節単純X線正面像で左大腿骨頭は内下方へ転位し、Trethowan徴候が陽性であり、側面像では両大腿骨頭は後方へ転位していた。Posterior tilt angleは右9°、左57°で、手指単純X線にて骨年齢はGreulich & Pyle法で15歳、内分泌検査ではLH、FSH、テストステロンの低下、GHの上昇が認められた。また、LH-RH負荷試験ではLHとFSH分泌の亢進が確認され、あわせて染色体検査では46XYと正常男性型であった。以上より、本症例は視床下部性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症を伴った両側大腿骨頭すべり症と診断され、左側に対して転子間三次元骨切り術、右側に対しin situ pinningが行なわれた。更に加えてホルモン補充療法としてhCGの筋肉注射が行なわれ、効果が不十分であったため、エナント酸テストステロンの筋肉注射に変更した。その結果、骨端線の閉鎖および骨癒合が認められ、術後1年6ヵ月現在、左下肢に3cmの短縮を認めるも、疼痛なく独歩可能である。 |