サカイ ヒロヤ   Hiroya SAKAI
  酒井 宏哉
   所属   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/04
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 開大式楔状高位脛骨骨切り術の開大部に補填したβ-TCPの骨置換に関する組織学的検討
執筆形態 共著
掲載誌名 関東膝を語る会会誌
掲載区分国内
巻・号・頁 第26巻(1),27-30頁
著者・共著者 滝沢公章 平岡久忠 塩谷操 田中伸哉 酒井宏哉
概要 64歳女。誘因なく左膝痛が出現し、他院でデブリードマンを施行されたが改善しなかった。X線でKellgren-Lawrence分類Grade 4の内側型変形性膝関節症を認め、保存的治療を行うも効果不十分であったため、ロッキングプレートシステムを用いた開大式楔状高位骨切り術(OWHTO)を施行した。内側皮質を14mm開大し、気孔率75%のβ-TCP顆粒を補填した。臥位FTAは術前183°が術後167°となり、膝痛も軽快したが、術後ヵ月に再燃し、MRIで円板状半月(LDM)実質内に輝度変化を認めた。術後13ヵ月に抜釘および鏡視下LDM亜全摘術を施行し、外側脛骨プラトー関節面に軟骨下骨まで達する損傷を認めた。再手術後も膝痛が改善しないため、OWHTO後2年6ヵ月で人工膝関節全置換術となった。術前の膝X線像ではβ-TCP補填部は完全に骨形成されていると評価されたが、採取標本の組織像ではβ-TCPの残存を認め、周囲の骨梁に骨芽細胞や破骨細胞は確認できなかった。