サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 大後頭神経および周囲組織の局所解剖学-頚椎運動の影響とその臨床的意義に関する検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東整形災害外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第41巻(3),107-112頁 |
著者・共著者 | 堀江俊裕 永島雅文 酒井宏哉 都築暢之 |
概要 | 大後頭神経損傷の発生機序を明らかにする目的で、頸椎運動が大後頭神経および周囲組織に与える影響について解剖実習用屍体10体(男8体・女2体・平均73歳)を用いて検討した。大後頭神経はその走行により、第1直線部・第1彎曲部・第2直線部・第2彎曲部・第3直線部の5つの部分に分類された。観察にて、頸椎の屈曲および伸展で形態に大きな変化を生じる部分は、椎間孔~頭半棘筋に至る部分(第1直線部と第1彎曲部)、頭半棘筋~僧帽筋に至る部分(第2彎曲部と第3直線部)の2ヶ所であることが判明した。このうち、最も外力が集中する部位は、頸椎伸展により圧迫力と伸長力が加わる大後頭神経の下頭斜筋迂回部(第1彎曲部)と考えられた。同部位では大後頭神経は脂肪組織が介在することなく軸椎椎弓に密着しており、頸椎が過伸展すると大後頭神経の末梢側が後方へ向かって伸長され、それと同時に下頭斜筋の移動により大後頭神経が軸椎椎弓に押し付けられ損傷を生じるものと考えられた。 |