サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | Gore-Tex人工靭帯による前十字靭帯再建術後20年以上を経た1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東膝を語る会会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第27巻(1),19-23頁 |
著者・共著者 | 酒枝和俊 平岡久忠 塩谷操 滝沢公章 酒井宏哉 |
概要 | 45歳女。21歳時に左膝を受傷し、前十字靱帯(ACL)・内側側副靱帯(MCL)損傷の診断で腸脛靱帯を用いたACL再建術を施行されたが、膝前方不安定性が再発したためGore-Tex人工靱帯を用いた再再建術、同時に内側半月切除術を施行された。その後、MCL不全症状が前面に出たためMCL再建術を施行され、以後は経過良好であったが、14年前より膝痛が出現して徐々に増悪した。左下肢は疼痛性跛行を呈し、関節可動域は5~130°で、X線で内側関節裂隙は1.4mmと狭小化し、骨棘形成、軟骨下骨の硬化像も認めた。なお、ACL再再建術後の骨孔に異常拡大はなかった。術前麻酔下KT-1000で患健差は2.2mmで、鏡視所見でGore-Texによる再建ACLは滑膜に覆われ線維の乱れなく、良好な緊張を認めた。内側および外側コンパートメント鏡視所見と併せ、開大式楔状高位脛骨骨切り術を選択施行し、同時にGore-Tex人工靱帯の一部を周囲骨組織と一塊に切除して組織学的に検討した。人工靱帯は骨孔壁に直接接し、線維束間に骨組織が入り込む所見を認めた、偏光顕微鏡所見でも周囲骨組織と隙間なく接着していた。再建靱帯内には線維芽細胞が入り込んでいた。 |