サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/10 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 頸椎後縦靱帯骨化症術後に神経鞘腫による圧迫性脊髄障害を生じた1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 整形・災害外科 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第55巻(11),1475-1478頁 |
著者・共著者 | 山田博信 中尾祐介 高村一豊 井上純一 丸山徹 酒井宏哉 |
概要 | 症例は74歳男性で、約2年前に前医にて頸椎後靱帯骨化(OPLL)症による痙性四肢麻痺、歩行困難に対しC2-7椎弓形成術を行った。術後1年10ヵ月より痙性四肢麻痺、巧緻機能障害が出現し、術後2年に歩行困難で入院したが、膀胱直腸障害(BBD)が出現し、画像でC3高位に脊柱管内の占拠性病変による脊髄圧迫を認め当院に転院した。X線でC2-6に混合型OPLLを認め、CTでは脊柱管内の混合型OPLLが椎間孔入口部まで増大していた。MRIではC3高位でT1低信号、T2高信号の占拠性病変により、脊髄が圧迫され髄内に輝度変化が認められた。占拠性病変による圧迫性脊髄障害の診断で緊急手術を行った。前回手術で設置したC2-4のスペーサーを除去し、直下の硬膜切開で脊髄腹側にC3神経根後枝から発生している径2cm大の腫瘤を認めて切除した。病理診断は神経鞘腫であった。術後に痙性四肢麻痺の改善、筋力回復で1本杖独歩可能となり、BBDの改善で尿意、自尿が認められた。 |