サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/10 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 小児に発生した原発性腸腰筋膿瘍の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 関東整形災害外科学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第43巻(5),354-357頁 |
著者・共著者 | 野村英介 林一誠 平岡久忠 酒井宏哉 |
概要 | 5歳男児。発熱を伴う右股関節周囲の疼痛を主訴に化膿性股関節炎の疑いで入院となった。初診時、単純X線では股関節に異常所見はみられなかったものの、股関節MRIではT2強調画像で右腰筋内およびその周囲に高信号域が示された。また、造影CTでは右腸腰筋の腫脹とその周囲に低吸収領域が確認された。以上より、本症例は腸腰筋膿瘍と診断され、抗菌薬としてCEZ(セファゾリンナトリウム)の50mg/kg/dayの投与が開始された。一方、あわせて血液培養検査も行われ、Streptococcus pyogenesならびにStaphylococcus warneriが検出、CEZは継続投与された。その結果、第7病日目で股関節周囲の疼痛は軽快し、更に第35病日目には炎症反応は正常範囲となった。以後、内服薬をCFDN(セフニジル)に変更し、第41病日目に腸腰筋膿瘍はほぼ消失、患者は第42病日目に退院となった。目下、発症後1年4ヵ月経過での再発なく、良好である。 |