サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定と屈筋腱皮下断裂の危険因子―Reduction and distal fixation first techniqueの有効性について |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 臨床整形外科 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第48巻(3),287-295頁 |
著者・共著者 | 加藤直樹 酒井宏哉 |
概要 | 背景:これまで橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート術後の屈筋腱皮下断裂の原因として,遠位骨片の背側転位の残存,スクリューの弛み,プレートの設置不良や遠位部の軟部組織での被覆不足などが挙げられてきた.また遠位設置型は腱とプレートが接触する危険性が高く,可能な限り避けるべきだとする報告も多い.対象と方法:5例の橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート術後の長母指屈筋腱皮下断裂例を経験した.結果:断裂までの期間は6ヵ月から4年2ヵ月であり,全例骨癒合が得られていた.5例中3例ではプレートが近位設置されていたが,遠位骨片の回旋転位の残存によるプレート遠位尺側の浮き上がりを認め,同部での摩耗が断裂原因として考えられた.まとめ:合併症を避けるためには,整復後に,まずプレート遠位と遠位骨片を密着させたうえで内固定するreduction and distal fixation first technique(R&D法)が有効であると考えられた. |