サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 骨端線が残存する小児の前十字靭帯損傷に対して骨端内の骨孔作製にて二重束再建術を施行した2例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第39巻(3),883-890頁 |
著者・共著者 | 佐々木有記 平岡久忠 塩谷操 星川淳人 酒井宏哉 |
概要 | 【目的】骨端線閉鎖前に前十字靱帯損傷をきたした2例2膝に対して,骨孔を骨端内に作製し二重束再建術を施行した.その方法,成績および問題点につき報告する.【対象】13歳女子および13歳男子で,MRIでは骨端線は開存していた.【方法】手術はX線透視下に行い,再建材料には膝屈筋腱を用いた.大腿骨および脛骨の骨端内にそれぞれ2本の骨孔を作製し,大腿骨側はEndoButton CL,脛骨側はステープルで固定した.術後約6ヵ月でステープルを抜去した.【結果】術後1年におけるKT-1000の患健差は,女子は1.1mm,男子は1.4mmで,Nテストはともに陰性であった.術後1年時には患肢の変形はみられなかった.【考察】本術式のように骨孔を全て骨端内に作製する場合,骨孔設置位置は限られるが,二重束再建では一重束再建よりも骨孔の径が小さいため骨端内に骨孔を作製する上では有利である.今回の2例は術後短期においては成績良好であったが,この方法では大腿骨側の関節内開口部がkiller turnとなりやすいという欠点もあり,長期にわたる注意深い経過観察が必要である. |