サカイ ヒロヤ
Hiroya SAKAI
酒井 宏哉 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | Open-wedge HTO後の大腿膝蓋関節軟骨面の変性進行に関する検討 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第40巻(3),771-777頁 |
著者・共著者 | 星川淳人 平岡久忠 佐々木有記 島田憲明 酒井宏哉 |
概要 | 【背景】楔状開大式高位脛骨骨切り術(Open-wedge HTO)は,術後に膝蓋骨の高位を低下させ,膝蓋大腿関節の接触圧を上昇させることが知られている.そのため,膝蓋大腿関節の軟骨変性を進行させる可能性が指摘されているが,実際にどの程度進行するかは明らかでない.【目的】Open-wedge HTOが膝蓋大腿関節軟骨に与える影響を鏡視所見を評価し明らかにすること.【方法】大腿骨内側顆骨壊死に対してHTOを行った症例のうち,関節鏡視にて膝蓋大腿関節の軟骨損傷がICRS grade 2以下であった12例(平均年齢66歳)を対象とした.膝蓋骨側,大腿骨滑車側をそれぞれICRSgradeで評価し,平均16ヵ月後に行った抜釘時の関節鏡視との間で比較した.さらに,単純X線側面像から膝蓋骨高と脛骨関節面後方傾斜を測定し変性進行度との関連を検討した.【結果】HTO後に膝前方痛を訴えた例はなかったが,軟骨変性の進行を認めなかったのは1例のみだった.膝蓋骨側に比べて大腿骨側関節面で軟骨変性がより進行していた.半数の症例は膝蓋骨側と大腿骨滑車側の変性進行度の合計が2段階以上であり,進行が1段階以下であった例と比べると,有意差はないもののHTO前後での膝蓋骨高の差が大きい傾向にあった. |