チバ サトル
Satoru CHIBA
千葉 諭 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 膵管癌との鑑別が困難であった乳癌術後4年目の孤立性膵転移に対する膵頭十二指腸切除の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本外科系連合学会誌 |
巻・号・頁 | 37(6),1163-9頁 |
著者・共著者 | 伊藤隆介,三沢健之,鈴木文武,柴浩明,内田賢,千葉諭,鈴木正章,矢永勝彦. |
概要 | 40歳代,女性.4年前に右乳癌に対して乳房部分切除と腋窩リンパ節郭清を受けた.今回,偶然に腹部エコーで膵頭部腫瘤を指摘された.CTでは膵頭部表面に早期造影効果に乏しく漸増性に造影される径17mm大の腫瘤として認めた.CT,MRI,EUSでは原発性膵癌と乳癌膵転移との鑑別は困難であり,膵頭十二指腸切除術を施行したが病理所見はadenocarcinomaで,組織型による乳癌と膵癌との鑑別は困難であった.Mammaglobin,GCDFP-15,ホルモンレセプター,CK7/20などの免疫染色では初回手術時乳癌組織とほぼ同様の結果が得られたため,乳癌孤立性膵転移と診断した.乳癌孤立性膵転移に対する外科的切除症例は極めて稀であり,転移に対する外科的切除の有効性は未だ不明である.術前画像では原発性膵癌との鑑別が困難なことが多く,原発性膵癌であった場合の転帰を考慮すると,切除,免疫染色による診断確定が重要であると考えられた.(著者抄録) |