ウチダ タツジ
Tatsuji UCHIDA
内田 達二 所属 東京医療学院大学 保健医療学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻教員 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 認知症高齢者への音楽療法の有効性に関する研究 Dementia Care Mappingを用いた評価・分析 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本音楽療法学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 13(2),94-102頁 |
著者・共著者 | 佐々木,和佳, 内田 達二, 村田 康子 |
概要 | 本研究の目的は認知症をもつ高齢者に対する音楽療法の有効性を明らかにすることである。音楽療法中/前後の相対的なよい状態/よくない状態を評価し比較するにあたって、認知症ケアマッピング(DCM)を使用した。軽度〜重度の認知症をもつ44名の対象者に対して、2名のマッパーが音楽療法を含む150分間観察した。分析の結果、音楽療法前/中/後のME平均値には、有意な差が見られた。音楽療法中のME平均値(2.9)は、音楽療法前(1.5)/後(1.9)よりも有意に高く(p<.05)、音楽療法後のME平均値は、音楽療法前のME平均値よりも有意に高かった(p<.05)。また、重症度の違いによって、ME平均値は、重度認知症群(+1.9)と、中等度群(+2.2)/軽度群(+2.3)の間に有意な差が見られた。音楽療法中の活動の種類に関しては、楽器演奏中のME平均値が最も高く(+3.1)、歌唱(+2.8)、音楽鑑賞(+2.7)との間に、有意な差が見られた(p<.05)。認知機能や活動内容により一定程度差異が認められるものの、認知症をもつ高齢者に対して、そのよい状態を高める上で、音楽療法が有効であることが示唆された。 |