ハマダ ヨシキ   Yoshiki HAMADA
  濵田 良機
   所属   東京医療学院大学  学長
   東京医療学院大学  保健医療学部 リハビリテーション学科 基礎教員
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/11
形態種別 研究論文(学術雑誌)
標題 新しく作製した整復鉗子を使用した橈骨遠位端骨折の治療成績
執筆形態 共著
掲載誌名 日本手外科学会誌
掲載区分国内
巻・号・頁 31(2),10-12頁
担当区分 責任著者
著者・共著者 有薗行朋、守宏介、浜田良機
概要 【緒言】橈骨遠位端骨折は,末梢骨片が背屈転位と橈側への短縮転位を同時に生じるため,整復に難渋することがある.著者らは,背屈転位と橈側転位を同時に整復維持する整復鉗子を作製したので報告する.【対象と方法】2013年1月から橈骨遠位端骨折に対して新しい整復鉗子を使用して手術を行った男1例,女11例,計12例.経過観察期間は平均5.6ヵ月(4~6).骨折型はAO分類でType A3:3例,C1:5例,C2:2例,C3:2例.使用プレートはDRPであった.手術はFCRの橈側から侵入,プレートを中枢から固定後,橈側転位を筋鉤で整復し,整復鉗子をプレート末梢のスクリューホールと背側はリスター結節付近に把持することで背屈,橈側転位を同時に矯正した.【結果】最終観察時のX線所見ではPT:4.9°(0~11°),RI:20.3°(12~24.3°),UV:0mm(-2~1mm)と整復は良好で,腱損傷などの合併症もない.【考察】新しい整復用鉗子は,掌側はプレートホールに固定され,背側は円形状で背側皮膚の上から末梢骨片を愛護的に把持する.このため,安全かつ強固に末梢骨片の掌側骨皮質をプレートに圧着することが可能であった